今回は、ChatGPTに命令(プロンプト)を入力するときのコツを紹介します。
適当に思ったことを入力しても、それらしい返答が返ってきますが、「なんか違うなー」と感じたことはありませんか?
より自分が期待した形に近い返答をもらうにはどうしたら良いのでしょうか?
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良いプロンプトを書く際に気をつけること
〜7つのコツ〜
- 具体的に書く
- 目的を伝える
- 期待する出力の形式を指示
- 制約条件や基準を設定
- 不要な情報を除外する指示
- 会話を続ける場合は誘導を入れる
- マークダウンを組み込む
プロンプトの書き方の工夫
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ChatGPTを時々使うことが多いんだけど、思った通りの回答が返ってこない時があるんだよね、どうしたらいいかな。
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確かにコツを知らずに使っていると、いい答えが返ってこないことがあります。命令を入力するときにはコツがあるんですよ。
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ちなみに、AIに入力する命令文のことをプロンプトと呼びます。
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へー、でも、どんなプロンプトがいいのかな?
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AIが理解しやすいように工夫することが大切です。
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具体的に言うと?
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まず、良いプロンプトの基本は『何を知りたいのか』を明確にすることです。田中さんは『プロンプトは単に問いかけるだけ』でも、ChatGPTは簡単に理解してくれると思っていませんか?
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それはあるかも。
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例えば『旅行について教えて』というより、『エジプトでこれからおすすめの観光地を教えてください』の方が何を返答してほしいか明確ですよね。
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確かに、それなら簡単に答えられそうだ。何でそうするのが大事なの?
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ChatGPTは、言葉の対象を想定するために大量のデータを基に動いています。プロンプトが明確だと、調査の視野を精密に限定できるので、言いたいことを正確に伝えられるんです。
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なるほど、曖昧にならないようにしないとね。他にも何かコツがあるの?
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はい!次に、何でその情報が必要なのか、バックグラウンドも伝えるといいです。たとえば『中学生向けのプレゼン資料のアイデアを知りたい』というと、ChatGPTはターゲットの定義やスタイルにも注意しますよね。
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なるほど。ある程度、背景を説明した方が良いのか。それから?
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さらに、望む出力形式を指定するのも重要です。リスト、段落、コード体、表、どのような形式が欲しいかの指示があると、ずっと直接的な答えが返ってきます。
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たとえば『日本の歴史上の偉人を5人リスト形式で書いて、同時に簡潔な説明も付けて』とかも良いわけか。
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そうです!それに加えて、これ以上は不要な情報を除いても良いですよと指示することも常に答えを絞りやすくします。例えば『テクニカルな詳細は利用しないからシンプルな説明を』とか。
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なるほどねー
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良いプロンプトを作成するためには以下のことに気をつける必要があります。
- 何を知りたいか
- その理由背景
- 期待する形式や制約
プロンプトを書く際のコツ
1.具体的に書く
曖昧な言葉を避け、何を求めているのかを明確に伝える
例:曖昧:「旅行について教えてください」
明確:「ヨーロッパでおすすめの観光地を季節ごとに教えてください」
2.目的を伝える
なぜその情報が必要なのか、目的や背景を伝える
例:「中学生向けのプレゼン資料を作成するためのアイデアを教えてください
3.期待する出力の形式を指示
出力を文章(リスト形式、段落形式)、表、コードなどで指定する
例:「日本の歴史上の偉人を5人リスト化し、それぞれの業績を簡潔に説明してください」
4.制約条件や基準を設定
時間、地域、ジャンル、長さなどの制約条件を指定する
例:「1分以内に読める長さで、子供向けの簡単な物語を作ってください」
5.不要な情報を除外する指示をする
どのような情報が不要かを伝える
例:「テクニカルな詳細は省いて、初心者向けにわかりやすく説明してください」
6.会話を続けたい場合は誘導を入れる
継続的なやり取りを望む場合は、質問で締めくくる
例:「この内容についてさらに知りたいのですが、具体例を教えてもらえますか?」
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コツはたくさんあるけど、人と会話しているときに何気なくやっていることに近いな!
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ChatGPTに対しても一人の人間のように丁寧に説明してあげると、より良い応えが返ってくるかもしれませんね!
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他にもプロンプトを入力する際に工夫できることがあります。
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ええっ!もっとあるの?
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はい。慣れてきたらマークダウン(記号)を使ってみてください。
1. 箇条書き(リスト)
- 記号:
-
(ハイフン)や*
(アスタリスク) - 用途: 情報を整理して提示する際に有効です。複数の項目を並べる際に、箇条書きを使用すると見やすくなります。
例:
- 最初に確認するべきこと
- 次に行うべきこと
- 最後に注意すべき点
2. 見出し(セクションの区切り)
- 記号:
#
(シャープ)、=
(イコール) - 用途: トピックやセクションを区切るために使います。見出しを使うことで、回答を整理し、特定のテーマに焦点を当てやすくなります。
例:
# 重要なポイント
最初に覚えるべきこと
または
=== トピック 1 ===
3. 強調(重要な部分)
- 記号:
**
(アスタリスク二つ) - 用途: 特定の単語やフレーズを強調することで、重要な部分が目立ちます。
例:
「**重要な注意点**は、最初に説明したルールを守ることです。」
4. 箇条書きの番号(階層)
- 記号:
1.
,1.1.
,1.2.
- 用途: 順序や階層的な関係を示すのに有効です。
例:
1. 予算管理の基礎
1.1. 収入の把握
1.2. 支出の把握
2. 貯金計画
2.1. 定期預金
2.2. 普通預金
5. 定義(専門用語や重要なフレーズ)
- 記号:
""
(二重引用符)、[]
(角括弧) - 用途: 特定の用語やフレーズを定義したり、解説を加えたりする際に使用します。
例:
「“予算管理”とは、収入と支出を計画的に管理する方法です。」
6. 囲み(フレーム)
- 記号:
`
(バックティック) - 用途: 特定の用語やコード、重要なフレーズを目立たせるために使用します。
例:
予算管理のためには、`収入`と`支出`を分けて管理することが基本です。
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これらの記号を使うことで、プロンプトの構造が明確になり、ChatGPTがユーザの意図を理解しやすくなります。
ChatGPTの良いプロンプトとは?(1) まとめ
より良い回答を得るために以下のことに気をつけましょう!
- 具体的に書く
- 目的を伝える
- 期待する出力の形式を指示
- 制約条件や基準を設定
- 不要な情報を除外する指示
- 会話を続ける場合は誘導を入れる
- マークダウンを組み込む
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